TRANSIT JOURNEY

電竜の背から視える風の色

#002 開業150周年|JAPAN RAILWAY

2022年、日本の鉄道が開業してから150年。鉄道旅が好きな私は浮足立った。

以前からほんのりと考えていた鉄道旅の特化ブログを立ち上げようかという想いも沸々と煮え始めた。

 

この年の『秋の乗り放題パス』は『鉄道の日』である10月14日を中心に利用期間を拡大したこともあって、2度の鉄道での日本周遊旅に繰り出した。

その話をして「鉄ちゃんなの?」と友人に問われたことで、「そうか、そうなのかも」とようやく自覚を得たことも、このブログを立ち上げるきっかけであったろう。

由布院駅の2F通路の窓から見えた黄色い列車

Y-DC125|JR九州由布院駅|2022

そんな会話もまた列車旅の最中であった。大分で乗車した黄色い列車があまりにも愛らしくて、さまざまな角度で写真を撮った。そのうちの1枚がこのブログの顔となった。

 

実際のところ新たにこのブログを立ち上げるまでには時間がかかってしまったけれど、元より急ぐ旅ではない。基本的に振り返りの記録であって、鉄道に関する最新情報をお届けするものではない。

 

自家用車の旅よりはちょっと不便だけど思いの外遠くまで行ける。道中の自由な時間の楽しみ方を自分なりに発見したり、駅ナカや駅ソトの世界を探検するのもいい。

 

身一つ荷物一つの冒険に、列車ほど頼もしい相棒はいるだろうか。

 

昨今、各地で利用客の減少などにより廃線となる路線や引退する車両が話題になったりするけれど、そこには人の生活に寄り添ってきた歴史や思い出がある。

 

便利さや速さばかりを求める世界は息苦しい。

いつの間にか移り変わる車窓の中と外の世界は、単に土地を移動したことによる風景の違いであって欲しい。

 

移動の手段として列車に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しい。それもこのブログを立ち上げた理由の一つなのかもしれない。

 

少なくとも私は列車でゆく旅にロマンを感じている。

鉄道はもはや事業というだけでなく、人類が生み出したカルチャーだろう。

 

2022年、日本の鉄道が開業してから150年。

2024年、神戸〜大阪間の鉄道も開業150周年だと言う。

 

おめでとうございます。そして末長く、人を乗せて走ってくれるよう願っています。